2011年9月15日木曜日

峠先生ver「まおゆう魔王勇者~丘の向こうへ 1 」

こんばんわー。というわけで15日になりました。
まおゆう関連は今月も元気です!
今回は、峠先生ver「まおゆう魔王勇者~丘の向こうへ 1 (チャンピオンREDコミックス)」の告知です。

発売日は、来週。9/20(火)ですね。もしかしたら週末にゲットしちゃえる人がいるかも知れませんが、そういう人は密かに凱歌をうたってください。
先に発売された石田先生ver「まおゆう魔王勇者 「この我のものとなれ、勇者よ」「断る!」 (1) (角川コミックスエース)」とはまた一味違った、ぱゆんぱゆん魔王様と勇者の挑戦が楽しめると思いますよ。

さて、そんなわけで峠先生ver「まおゆう」なのですが、秋田書店のコミックスのフォーマットなので、後ろのあとがき方面がちょい寂しいかもしれません(その分、おねだんはコミックスの中で一番安いかも!)。今回は、その辺を補完すべく、峠先生に直撃してみました。お忙しいなか時間をとっていただき、峠先生感謝です。
インタビュー形式で、いろいろ伺ってみました。面白いので読んでみてくださいね。


■『まおゆう』をはじめてみた時の感想と、コミカライズを引き受けたときの気持ちをおしえてもらえますか?
橙乃:1話をみたとき、魔王様の「むにむに」でずきゅん! ってきました。「この人ダメダメだー!」って。あのコマ、可愛かったです!

峠:別の打ち合わせをしていた時に、試しにこれ読んでみませんか?と担当編集さんに渡されました。持ち帰ってすぐに目を通したんですが、冒頭のやりとりですぐにはまりましたね。難しい話は置いといて、魔王様の可愛さにすっかりやられました。その後すぐに1巻分読み終えたんですが、途中笑って泣いて、なんて優しい話なんだろうと思いました。元々担当さんには「もし興味が出たらでいいですよ」と言われてましたが、読み終えてすぐにやらせてもらえるなら是非お願いしたいと申し出たんです。決まった時は物凄く嬉しかったですね。まさかやれると思っても見なかったんで(笑)。


■『まおゆう』で描くのが楽なキャラと苦労する登場人物は誰ですか?

橙乃:ぼくは峠先生の描く魔王様とメイド長が大好きです。峠先生の魔王様、よわむしでめそめそしてるんですけれど、それはやっぱり魔王の偽らざる一面だと思うんです。あと、メイド長の少しだけ笑った顔が好きです。抑えた控えめの表情がらぶ。

峠:楽って人は全然いないんですけど(笑)。楽しいのは魔王様とメイド長と女騎士ですね。その中でも、なぜか特にメイド長の出来がいいんですよ(笑)。原作の中でも一番好きな人なんで、一番アウトプットが上手くいってるのかもしれません。あと女騎士はサバサバしてるので、こういう女の子大好きなんです。なので一番軽いタッチで筆が進みますね。

橙乃:女騎士は、笑うと口が大きくなるのが可愛いです。

峠:苦労してるのは被るんですが魔王様。難しいですね。可愛いんですけど、僕の中で彼女は気持ちを表情に出すのが苦手そうってイメージがあるんです。先生としての彼女は学者だから別なんですけど、自分のための自分の気持ちを表にどう出していいのか分からなそうって感じで。難しいです。作業中一番何度も描き直してると思いますね。ちなみに魔王様の寝癖の程度でその時の彼女の状態がある程度分かるようになってます。親しい人といる時は寝癖まみれですが、仕事関係の人に会う時はきっちり整えてたりします(笑)。

橙乃:勇者といる時は、魔王様、寝癖びよんびよんですね! 勇者、親しまれているな!


■『まおゆう』でこれから描くことを楽しみにしているシーンとか人物とかありますか?


橙乃:一巻の引きで刻印王子がでてきました! だからというわけではないですが、魔界編が楽しみです。魔族娘や、開門都市の面々(構成が大変になる一方だとは思うのですが……)。

峠:ありすぎてどれもこれもですね(笑)。シーンは秘密にしておきますが、人物としては冬寂王、刻印王、王弟元帥、3師弟、この人達はすごく楽しみです。刻印王がかなり早めに出てますが、水玉さんのキャラデザインを見た時ハっとしたんです。うわーかっこいいなぁ!と。マイケルだ! って巷で言われたんですが(笑) 実は元々ああいう感じでしたよね。ただもう少し細身だったんで、等身合わせのために調整して、この風貌ならマイケルだなと(笑)、僕の方でマイケルに近づけました。刻印王の暗躍は、少し増やしていきたいなと思ってます。

橙乃:む! わかります、わかります。マイケルというか、デビッド=ボウィ(ふるすぎかなぁ)というか!

峠:冬寂王と王弟元帥は、二人の確執を出せたらなと。なんていうか、この二人同じような匂いを感じるんです。因縁めいたというか。それと彼らは人間界の縮図的なイメージもあります。その辺りをうまく前に出したいですね。

橙乃:おお、冬寂王は原作でも、特に後半は踏み込みが今一歩甘いので、橙乃も楽しみです。

峠:3師弟は使いどころが難しいんですが、メイド姉と並んでこの世界を担っていく次世代の人たちですよね。メイド姉は明確に主役なんですが、3師弟は地味に頑張ってるというか、忘れちゃいけない存在だと思います。個人的には貴族師弟と軍人師弟が好きですね。軍人師弟は純粋で不器用な部分に心打たれます。貴族師弟は、多分この人はハードボイルドかなと(笑)。ナンパに見えますけど、分相応をわきまえてて、その中で最善を尽くすというか。それを誇らない所がいい。見せ場を作ってあげたいなと思いますね。

橙乃:同じような気分で、書籍版では、貴族子弟はちょっぴり出番増えてます。貴族子弟、画面の外では活躍してるんですよ。恋話、あったはずですよね。


■好きなアニメ、漫画、映画はありますか? 教えてもらえませんか?


橙乃:ヤング・シャーロックの話題がツイッターで出たときに「むむ、同年代なんだな」なんておもいました。アニメもチェックしているようす。近年でお気に入りなどありましたらぜひ!

峠:むずかしいですねー(笑)。インタビューズでも答えてるんですが、映画だとダントツに好きなのはエクソシストです。漫画はエースをねらえ!。永遠のバイブルですね。アニメは作品というよりはアニメーションそのものが好きなんですが、作品を選ぶならトップをねらえ2! とシゴフミ。全作品に共通するのは、どれも優しさに溢れた作品であるということです。あと小説の星を継ぐものも入れておきます(笑)。


■ファンの方へ、メッセージを!

峠:膨大な文章量を漫画に落としこむ作業の中でたくさんの改変を行っていますが、あくまでまおゆうであってそこから離れていくことはありません。いつも心がけているのは、原作を知っている人には漫画を読んで原作を思い出して貰えるようにということ。まだ原作を読んでいない方には、この漫画から原作に興味をもってもらいたいということ。そしてまおゆうであることの上で、新しいまおゆうを作ることです。なんとしても最後まで完走したいので、是非応援よろしくお願いいたします。

橙乃:別のメディアで行われる以上改変なんて当たり前で、むしろ解釈がおこなわれてあたりまえ! ぽよんぽよんもばいんばいんも正義なのです。峠先生の贈る「まおゆう魔王勇者~丘の向こうへ 1 (チャンピオンREDコミックス)」。品切れなんかもこっそり予想されます。本屋で見かけた人は手にとって見てくださいね。


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